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 Latest CD Reviews
 
Valerie June / The Order Of Time
[Vlarelie June / The Order Of Time] テネシー出身でアメリカーナのSinger, Valerie Juneの2作目。全曲のWritingも担当している。CD Jacketの雰囲気とはまるで違って、Roots MusicにR&B, Blues, Folk, CountryをMixしたような比較的ゆったりとした素朴な曲によって構成されている。ところどころ管楽器を用いたバンド編成による静謐なTrackに、Valerieの揺蕩うような、やわらかい声が心地よく、穏やかな気持ちになれる。音楽的志向は全然違うはErykah Baduの唄を思い起こさせる。

Wale / Shine
[Wale / Shine] Waleの2年ぶり5作目。Producerはほぼ一新されたが、前作からの流れを踏襲している。冒頭では唄中心かと思ったが、後半はRapに比重を移している。それにしてもバラエティに富んだ作品で、アンビエント、ラテン、サウス、ストレートなHip-Hop、Popな曲、スローでメローな曲と様々。曲ごとにProducerが違って、Guestも多数ではあるが、散漫になることなく、凝った曲が多くただただ面白い。ゆるめのだみ声Rapも相変わらずで、味わい深く聴けます。

Mary J Blige / Sterngth Of A Woman
企画物やサントラが続いてたMary J BilgeのHip-Hop Soul回帰作。若手中堅が懐古的な作風やアンビエントな方向に流れる中で、40代半ばのベテランがストリート感覚あふれる今どきのR&Bを展開していて、なかなか爽快だ。以前のMaryのような痛々しい印象は微塵もなく、最初から最後まで力強く感情のこもったVocalで引っ張っている。Upな曲、Jazzっぽい曲、しっとりしたスローと構成もバラエティに富んでいる。良曲揃いだが、 特にKaytranada+Badbadnotgood ProduceのKなどは、クールでリズムに凝っていて面白いと思う。

Omar / Love In Beats
[Omar ./ Love In Beats] Omarの5年ぶりのアルバム。PianoやHornなどをアクセントにおいたJazzyなバンドサウンドはひたすら、お洒落で瑞々しくてメロウ。WaltzやBossaっぽいTrackもあるが、全体的には70年代ソウルを今風に解釈した印象。ゆったりした曲を中心にしつつ、抑制の効いたアップな曲もあって、なかなか都会的であり、バーなどでかかっていると良い感じになりそう。FloacistやLeon Wareとの共演も的を得ているし、Omarらしく、丹念に丁寧につくられた作品だということが判る。

Hidden Figures The Album
[Hidden Figures The Album ] NASAの3人の黒人系女性スタッフの活躍を描いた映画の挿入歌集。ちなみにサントラは別にある。Pharrelが全曲Peoduceし、ほとんどの曲にSingerとしても参加しているので、Pharrellのアルバムと言ってよい。3人のうちの1人を演じているJanell Monaeを含め、豪華な女性SingerをGuestに迎えた華やかな作品でもある。映画が映す時代に合わせた60年代R&BにGodpel要素を加えたようなサウンドで、Pharrellなりに洗練させたPopで楽しい作品になっている。日本でも公開されるようなので是非見てみたいものだ。

Anthony Hamilton / What I'm Feelin'
[Anthony Hamilton / What I'm Feelin'] 企画ものだった前作を挟んで5年振りとなるAnthony Hamiltonの7枚目のスタジオ作。2016初夏のリリースである。聴きながらまだまだ若々しいなぁと思ってたら、アルバムリリース時で45歳と意外と若く、そう意味では渋さに年齢が追い付いてきたということだろう。スロー曲中心で落ち着きのある曲がほとんど。沁みてくるような曲が多めで、抜群の安定感を見せている。教会出身だけあって、それっぽいタイトルの曲も多いが、曲調としてはGospelということはなく、いつもの無骨なR&B一直線な作品である。

Kendrick Lamar / DAMN.
[Kendrick Lamar / DAMN.] 未発表曲集を挟み、約2年振りとなるKendrick Lamarのオリジナルアルバム。大傑作だった前作に比べると、コンセプト性もなく、現在のKendrick Lamarの自然体な内面を晒したような作品になっている。曲調はWestsideっぽい哀愁調のものから、メロディアスなスローなど様々。どこか抒情的な雰囲気の曲も少なくない。Rihanna, U2(!)などのGuestもあまり目立たず、Kendrick LamarのRapとLyricに焦点を当てており、そのスキルが一級品であることをあらためて見せつけている。

The Weeknd / Starboy
[The Weeknd / Starboy] The Weekndの1年3カ月振りとなるメジャー3作目。前作でGrammyを獲得し、一般受けすることも証明されたわけだが、それをさらに進めてPopでメロディアスでメインストリームなR&Bに一層近づいている。高音とファルセットが特徴的な唄も、一昔前に流行ったナヨっとした若手Vocalを一瞬想起してしまう。当初の捻じれてアンビエントな感覚も前面には押し出さず、曲の土台として埋め込まれている気がする。とはいえ、Indy時代からの仲間であるDoc McKinneyによるTrackはなかなか凝っていて、官能的なThe Weekndの唄を支えている。最初と最後を占める、すぐにそれとわかるDaft Punkプロデュース曲も印象的である。

Sammus / Peaces In Space
[Sammus / Peaces In Space] NY出身の女性Rapper, Sammusの2016年リリースのアルバム。セルフやIndyでのリリースのみだが、既に30歳(2016時点)ということで5枚目となる模様。両親が大学教授で、本人も博士号を取得している才女で、ConsiousなLyricも家庭環境によるものではないか。Song WritingやProduceもほぼセルフで、打ち込みとシンセ中心の手作り感たっぷりのサウンドになっている。スロー〜ミディアム主体でR&BベースのTrackのうえに、唄うようなRapを展開しており、地味ながら、表現力は高いと思う。どこか懐かしい気分にさせられる作品である。

Sampha / Process
[Sampha / Process] South London出身のSinger / Writer / Producer, Samphaの1stフルアルバム。The XX, Jessie Ware, Kanye Westなど数々のアーティストとの仕事を経て、待望のデビューということになる。アルバムの印象はかなりユニークで、R&B, Pop, Electric, Rockをクロスオーバーさせたジャンルレスなものになっている。低体温でゆったりと静かに燃え上がるような曲が多く、アンビエントでありながら、USのものとは違う何か儚い感触がある。まだ、少しざらついてくぐごもったSamphaの声もかなり特徴的で、もやっとしたサウンドに溶け込んでいる。
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