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Kirk Franklin / Hero
[Kirk Franklin / Hero] Contemporary Gospelの第一人者、Kirk Franklinの最新作。USでは2005年、日本では2006年にリリースされた。当然ではあるがコーラスがクワイヤっぽく、厚みがあって迫力十分なのが特徴的で、オーソドックスなR&Bとして通用する曲も多く、耳に馴染んでくる。逆にスローなトラックも数曲有るが、こちらは情感たっぷりでしっとりと染みてくる。全体としてはよくまとまって安定したアルバムである。
Seal / Live In Paris
[Seal / Live In Paris] 2005年夏にリリースされたSealの初ライブアルバム。(ライブ自体は2004)。過去4作からの代表作を丹念に瑞々しく歌い上げている。バックはもちろん生バンドで、スタジオアルバムでもバンド使いがメインだけあって違和感は全く無いが、サプライズも無い。同じく、ライブ全体としての抑揚も乏しいが、それだけ、唄と演奏をじっくり聴かせる自信が有るのだろう。おまけのDVDはなんと1時間50分強の本格的なもので、曲数もCDより4曲多い18曲で、たいへんお得である。
Juelz Santana / What The Game's Been Missing?
[Juelz Santana / What The Game's Been Missing?] Juelz Santanaの2作目。名前とジャケットからして南部の人っぽく、実際にバウンシーなTrackもあったりするのだが、れっきとしたNew Yorker。Dipsetの一員でもある。グイグイ押してくるSantanaのRapにあわせた曲中心だが、途中途中にポップだったり、ネタで遊んだりと目先を変えたTrackが配されていて、長尺のアルバムながら、最後までj引っ張る工夫がされている。全体的にちょっとチープな印象はありますが。。
Mariah Carey / The Emancipatio Of Mimi
[Mariah Carey / The Emancipatio Of Mimi] Mariah Careyの2005年初夏の大復活作。このレビューでとりあげることは無い人だと思ってたのですが。。トラックのほうから言うと、もともと時代感覚に優れた人だったが、つぼを押さえたProducer陣がいい仕事をしていて、うまくMariahを引き立てているのが良い。しかもきっちりいまどきにR&Bに仕上がっている。唄のほうは、何かしら吹っ切れたところもあるのだろう、改めてその巧さを実感させられた。特に後半のスローにおける表現力は追随を許さないレベルに達している。
Blackalicious / The Craft
[Blackalicious / The Craft] メジャーデビュー作でもある前作Blazig Arrowsの出来が非常に良かったBlackaliciousだが、マーケット的にはいまひとつだったようで、3年ぶりの新作はまたマイナーからのリリースとなった。とはいえ、切れの良さは相変わらずで、バンド録音したトラックにサンプリングネタを違和感無くミックスした腕は見事なものだ。御大George Clintonまでゲスト参加して、ファンクネスを増したサウンドと多彩なThe Gift Of GabのRapが特徴的でもある。
M.I.A. / Arular
[M.I.A. / Arular] UKより28歳M.I.A.のアルバムデビュー作。スリランカ出身ということで、レゲエ, Hip-Hop Mixな音にアジアっぽいFlavorがコーティングされていて実に独創的である。パーカッシブで音数に少ないTrackに唄やRapが乗っかった曲がほとんどなのだが、M.I.A.の個性が強すぎるのか、6組のProducerを起用しつつも変化に乏しいのが残念なところ。その分、いまどきのCDとしては短い40分以下としたことが工夫なのか。USのアーティストとのコレボレーションが期待される。
Keyshia Cole / The Way It Is
[Keyshia Cole / The Way It Is] Female R&B Vocalの新星Keyshia Coleの2005年夏のデビュー作。レーベルの社長でもあるRon FairがExecutive Producerも兼ね強力にバックアップしている。Mary J. Bligeぽい曲や、Desitiny's Childぽい曲などもあって、個性という面ではこれからだが、現在のコンテンプラリーなR&B要素が集約されていてバラエティに富んだ曲構成となっている。高く突き抜ける声も魅力的で、今後が楽しみな新人である。
Bun-B / Trill
[Bun-B / Trill] ここ1-2年、特に南部作での多くの客演仕事で名を馳せたBun-Bの1stソロ作。何といっても、UGKでの相棒Pimp Cを含む超豪華なGuesr陣には驚いてしまうし、おかげでどの曲も聴き所十分な出来となっている。ただ、Bun-Bの肝の座ったフローのおかげで、ばらけた印象にはなっていないのはさすが。全体のトーンもゆるくてロウな感じに統一されている。
Freddie McGregor / Comin' In Tough
[Freddie McGregor / Comin' In Tough] 40年にわたって活動を続ける大ベテランレゲエシンガーFreddie McGregorの3年ぶりの新作。こちらも重鎮のBobby Dixonが半数以上のProduceを手がけているのが目玉であろうが、一体感は文句なしだ。Freddieのほうもゆったりとしたグルーブの上で、時には真摯に、特には余裕で唄いあげていて貫禄十分。ファミリー作もあって、ハートウォームで心が洗われるような作品です。
Charlie Wilson / Charlie, Last Name Wilson
[Charlie Wilson / Charlie, Last Name Wilson] Charlie Wilsonの5年ぶりの3作目。Gap Bandでの活動は停止中のようでソロ活動でのみその健在ぶりを知ることができる。最初に受けた印象は声が若いと言うこと。それだけじゃなくて余裕と色気があって、アメリカ版チョイ悪オヤジって感じです。サウンドのほうは、R. KellyをExecutive Producerに迎えただけあって、中庸ながらきちんと同時代性を兼ね備えていて、軽やかなUo Tune、しみてくるスローともCharlieの魅力を引き出している。なお、ProducerのThe Jaw BrealersはWill.I.AmとJustin TimberlakeによるTeamだそう。
Chamillionaire / The Sound Of Revenge
[Chamillionaire / The Sound Of Revenge] Paul Wallとのタッグで知られるChamillionaireもいよいよメジャーデビュー。H-Townを代表するにふさわしく、序盤バウンシーなサウスチューンが続くが、中盤には顔に似合わないメローなTrackが並び、全国区受けも忘れてはいない。歌うようなRapが特徴で、中域で少し太めで割れた感じの声も曲調にマッチしている。サプライズは無いが、うまくまとまったアルバムである。
Amthomy Hamilton / Ain't Nobody Worryin'
[Amthomy Hamilton / Ain't Nobody Worryin'] 前作がブレイクしたAnthony Hamiltonの2年半ぶりの作品。あれだけ渋いサザンソウルがマーケットに受け入れられたのには驚いたが、今回もスタイルを全く変えていない。ディープでソウルフルで包み込むようなアルバムである。レゲエ風が一曲有ったりするものの、スロー中心で曲調の振幅が広くないにもかかわらず、最後まで飽きさせないのは立派。それも染みてくるようなVocalの力によるものだろう。
Damian "Jr. Gong" Marley / Welcome To The Jamrock
[Damian "Jr. Gong" Marley / Welcome To The Jamrock] Damian Marleyは9年前にインディデビューし、これは4年ぶりのアルバムでメジャーでの初ヒット作でもある。名前から判るようにBob Marleyの息子で、ファミリーからは兄Stephenが全面的に参加している。全体的にはオーソドックスなルーツレゲエであるが、父Bobの継承者であることを示しているが、アジア/アラブ系トラック(なんと3曲)や、Hip-Hopをとりいれたものもあって、時代への目配りも忘れていない。サウンド、唄声ともぐいぐいせまる迫力があって良いです。ちなみにJamrockとは地元の人によるJamaicaの呼び名です。
Floetry / Flo'Ology
[Floetry / Flo'Ology] ライブを挟んでのFloetryのスタジオ2作目。デビュー時からフォームが確立されていたわけだが、そのスタイルは完成度が増している。フィラデルフィア以外のProducerを迎えて、ポップ差は増したように思えるが方向性に揺るぎは無く、クールでファンクである。Marshaの唄とNatalieのPoetry Readingの息も絶妙で、予定調和といえなくも無いが、それでも良いものは良いです。
J-Live / The Hear After
[J-Live / The Hear After] J-Liveの2年ぶりの3枚目でメジャー初となる作品。MCのかたわら8曲を自身でProduceしている。Rapのほうはしっかりと芯が強く落ち着きがあり、Trackは生音がうまく生かされている。有機的な肌触りを感じさせてくれのは、フィラデルフィアに居を移したことも関係がありそうだ。とりたてて、耳を引き付ける尖がったものは無いが、都会的大人的で妙に馴染んでしまうアルバムである。
Frankie J / The One
[Frankie J / The One] チカーノR&Bシンガー、Frankie Jの2作目(2005年夏にリリース)。(14)を除いて曲調からは強烈なLatinぽさは無くて、一言で言えばミディアム~スロー中心の端正なR&Bアルバムである。ただ明るさと哀愁というLatinぽさを感じさせてくれる。トラックのつくりはオーソドックス、Vocalは細いが瑞々しくて感情表現もなかなかのもの。良いメロディの曲が並ぶ作品です。
Little Brother / The Minstrel Show
[Little Brother / The Minstrel Show] Little Brotherは2MC1DJのHip-Hopチームでこれがメジャーデビュー作となる。Producerも兼ねるDJの9th Wonderのここ2-3年の台頭も大きな話題である。アルバムのほうは白人が黒人に扮するMinsterl Showという昔の芝居をTVショー仕立てに模したもので、結果、現代のアメリカ黒人を皮肉ったものである。サウンド的には、ビートに凝ったりしたものではなく、ソウル系楽曲からのサンプリングが多く、比重も大きくて、ミックスアルバム的要素が大きくなっている。全体のトーンも必然的にメローであるが、そんな中で9th Wonderのセンスと感覚が生かされている。
Stevie Wonder / A Time To Love
[Stevie Wonder / A Time To Love] 最近StevieのCDを買わなくなったなと思ってたら、出してなかっただけのようで、何と10年ぶりの新作。技巧に走り気味の昨今のR&Bでは忘れられた楽曲の美しさと暖かさに素直に感動する。スロー~ミディアム中心にアクセントとなるファンクなナンバーも含めてとにかく良い曲が多く、77分間飽きさせることが無いのも流石。時代に媚びる必要性が無いパーソナリティの強固さと才能の豊かさはホント別格です。
Slim Thug / Already Platinum
[Slim Thug / Already Platinum] Slim Thug, 直訳すると"やせたワル"となるが、我々日本人から見ると十分な体格で、声のほうも野太く力強い。H-Townを代表するMCの一人でもある。8曲のProduceを任せるNeptunes主宰のStar Trakからのリリースということもあって、他のHouston勢のものと違って、剛のMC + 柔のTrackの妙が面白い。ただ、Neptunesのほうも意識して、Slim Thugの個性を尊重して控え目にしているようで、違和感は全く無いのだが、逆に少し物足らない気がする。
Sharissa / Every Beat Of My Heart
[Sharissa / Every Beat Of My Heart] SharissaのVirgin移籍後初の3年ぶりの2枚目。Hip-Hop寄りのTrackから、中庸なミディアムを経てディープなSoulまでの振幅で音楽性の広さをアピールしている。Hip-HopっぽいとどうしてもMary J. Bligeの影を感じてしまう。それもいいのだが、歌唱力も有ることとだし、ディープなほうがややかすれた彼女の声には合っていそう。Trackのほうは比較的オーソドックスでVocalをうまく引き立てている。
DJ Quik / Trauma
[DJ Quik / Trauma] DJ Quickの3年ぶりのアルバム。レーベルとうまくいってなかったようで、今回は自身のレーベルから心機一転してのリリースということになる。ただサウンドのほうは前作からのファンク路線が引き継がれている。だんだん男っぽくなってきた本人のRapもさることながら、大物ゲスト多数で、それぞれいい仕事をしているが、その中でもJodeciの参加はサプライズだ。アルバム前半は力強く、後半は軽快な感じが多いのだが、全般的にのりがよくトラックのレベルは非常に高い。
Trey Songz / I Gotta Make It
[Trey Songz / I Gotta Make It] 20才の新人、Trey Songzのデビュー作。若いのだが、アイドル的な感じは全く無く、正統的ソウルシンガーといえそうだ。青臭さがほんの少し残るものの艶やかでなかなか良い声をもっている。本人も認めているように、曲調も唄もR.Kellyからの影響が大きいが、他の先人からもいいところを吸収していることがうかがえる。ミディアム中心のTrackは佳曲ぞろいで、Treyも全曲のSong Writingにも参加している。伸びしろの期待できそうな新人の登場だ。
Z-Ro / Let The Truth To Be Told
[Z-Ro / Let The Truth To Be Told] 最近元気なHoustonからZ-Roの最新作。90年代中期より多数のアルバムを出してきた人だが、これが初メジャー配給となる。なんと言っても特長は深く響くその声で、どの曲も重心が低くどっしりとした印象を与える。歌うようなRapも唄そのものもなかなか魅力的である。そんなわけで全体的にスローときにはメローで、南部の空気は残しつつ、猥雑で賑やかな感じがあまりないのが意外だ。
Syleena Johnson / Chapter 3: The Flesh
[Syleena Johnson / Chapter 3: The Flesh] Syleena Johnsonのメジャー3作目。不在感はなかったのだが意外にも3年ぶりとなる。今回は多分にもセクシャルなフレイバーが漂っていて、歌詞やジャケットにも現れている。歌唱のほうも囁くようなやわらかい感じの曲が多いが、決して下品になってないのでご安心を。もう一つの特徴は最近の流れかシカゴ人脈によるバックアップで、それっぽい雰囲気を醸し出している。もともとディープなVocalの人だったが、表現の幅が広がって風格はベテラン並みになってきたようだ。
Sizzla / Soul Deep
[Sizzla / Soul Deep] Sizzlaの2005年最新作。Rise To Occaionに続いてDonovan Bennettに全面プロデュースを任せている。そのDonovanの紡ぎだすR&BっぽいサウンドはUSの一線トラックメイカーと比べても十分に斬新的。逆にSillzaの歌唱はまぎれもなくレゲエの王道で、感情表現に一層の磨きがかかっている。ある意味異質な組み合わせだが、見事にマッチしていて、全く違和感が無く、稀有なケミストリーを生み出している。
Babyface / Grown & Sexy
[Babyface / Grown & Sexy] 前作ではFunkで男っぽい方向に振れた作品だったが、今回は、以前の路線に戻って穏健で落ち着いたラブソング集となった。曲調もミディアム-スローがほとんどで、時代に媚びた部分は微塵も無く、さわやかさは残しつつも大人のR&Bアルバムである。ほとんどのTrackを自身+若手のGregg Pagamiの共同Produceで仕切ったことで、全体での統一感が非常に高い。佳作ぞろいでもあるのだが、逆にこれだという曲がないのが残念。
Ying Yang Twins / U.S.A. United State Of Atlanta
[Ying Yang Twins / U.S.A. United State Of Atlanta] RapデュオYing yang Twinsの2年振り4作目。前作での全国区進出の勢いを持続した生きのいい作品である。全体的には南部ノリの陽気で賑やかなアルバムなのだが、中盤にかけての、唄入りの聞きやすいトラックや例のささやき声Rapをはさんで、後半は一気に押しまくる。Guestも多彩で、飽きさせない演出も心得ているようだ。
Eric Benet / Hurricane
[Eric Benet / Hurricane] 私生活では紆余曲折があったEric Benetだが、これは6年ぶり!の3作目となる。今作は自身の音楽にこだわったそうで、美しいメロディが特徴的で静かで内省的なアルバムとなっている。TrackのほうはDavid Fosterをパートナーに迎えたこともあってピアノやギターのアコースティックな音がフィーチャーされ、R&Bの枠で捉えきれないものとなっているが、Eric Benetの瑞々しく落ち着いた声がマッチしている。
Kanye West / Late Registration
[Kanye West / Late Registration] デビュー作で表舞台でもメジャーな存在になってしまったKanye Westの2作目。RapperとしてのKanyeが十分にフィーチャーされていて、スキルも大分上がっているよう。Jamie Foxxを除いて豪華Guest陣があまり目立っていないくらいである。Trackのほうはというと今回は早回し曲は無しで、自らの十八番に未練を残さないのが自信の現れであろう。多くの曲でポップス畑からJon Brionを共同Producerに迎えたためか、ストリングスや生音がほどよく使われていて、新鮮さにつながっている。それにしても相変わらずのサンプリングのアイデアの冴えには脱帽です。
Jaguar Eright / Devocing Neo 2 Marry Soul
[Jaguar Eright / Devocing Neo 2 Marry Soul] Jaguar Wrightの3年強ぶりの2作目。もろストレートなタイトルとおり、ネオソウルという狭い括りに留まらない意思が表現されていて、それっぽいのは2曲程度。フィーリー勢、その他からメジャーなProducerを多く起用しているが、全員がそれとわかる仕事をしているのが面白く、もちろんクオリティも高い。野生的な面が強調される彼女だが、Vocalは深くて情緒豊かで、子供に聴かせるにはもったいないアルバム。
Mike Jones / Who Is Mike Jones?
[Mike Jones / Who Is Mike Jones?] 今、元気なHoustonを代表するSwisha Houseレーベルのメジャー配給第一弾に選ばれたのがこれ、Mike Jonesの初ソロアルバムである。サウンド的には南部のゆるいノリ、ときどきメロー。あと忘れてはならないのがScrewed & choppedと言われる遅回しミキシング手法(?)だ。各トラックもなかなか良い出来だし、中庸なラップもいい味出してるし、セールスも含めて、まずは全米進出成功のようだ。
Bobby Valentino / Bobby Valentino
[Bobby Valentino / Bobby Valentino] 元MistaのBobby Valentinoのソロデビュー作。大学生活を終えての業界復帰作でもある。また、DTP最初のR&BシンガーということでLudacrisあたりも後ろ盾になっているようだ。中身のほうはというと、至極まっとうなアーバンソウルで、なかなかにメロウである。曲調はミディアム〜スローが中心になるが、十分歌いこまれていて、なかなかの技量。ただし、突出した個性が見えてこないので、このへんがこれからの課題なのだろう。
Leela James / A Change Is Gonna Come
[Leela James / A Change Is Gonna Come] そのアーティスト名とジャケットの風貌と歌声からすると中堅の域に達してそうなLeela Jamesだが、これがデビュー盤となる。Sam Cookeの不朽の名曲をタイトルにおしいただき、カバーまでしているが、アルバム全体の基調もディープでストレートなソウルである。コンテンプラリーなProducerであるRaphael SaadiqやKanye Westもここでは質感を損ねず雰囲気のある仕事をしている。本人のVocalも渋くてスピリチュアルで、聴けば聴くほど染みてくる作品だ。
Missy Elliott / The Cookbook
[Missy Elliott / The Cookbook] Missy Elliottの2年弱ぶりのアルバム。その間、音楽以外の活動にも忙しかったようだが、Produce, 客演, 来日などで不在感は全く無かった。今作はTimbalandプロデュース作が2作と減り、先鋭さは若干後退した。その反動でか、非常に多くのProducerを起用しており、今までに無いバラエティに富んだアルバムになっている。ただしMissyの強い個性によってアルバムとしての統一感は十分に保たれている。また後半のVocal曲など、サウンド的なサプライズが無くても十分通用することを逆に証明しており、新たな発見とも言えそうだ。
R. Kelly / TP.3 Reloaded
[R. Kelly / TP.3 Reloaded] 前作では、すっかり良い人に変身してしまったR. Kellyだが、今作は本領発揮、本道のエロ路線を復活させた。タイトルからも判るように12Play(Twelve Play=TP)シリーズ3作目という位置付け。これで3年連続リリースとなるが唄作りの才能が枯渇することはなさそうだ。旬のゲストをいつもより多めに起用、レゲエ、レゲトンなども配置して、ミディアム・スロー中心でトラック的に単調になるところをうまく回避しているのもさすが。おまけのDVDは15-19の続き物大作PVで、これでまだ前半半分らしい。ただ、女性と聴くのは気恥ずかしいです。
Common / Be
[Common / Be] Commonの新作はロックに振れていた前作と打って変わってHip-Hopの中心への回帰作となった。Kanye West(Rapでも多数参加)をメインプロデューサーに迎えたのが大正解で、70年代色、ジャズ色が色濃く、統一感のとれたアルバムである。ただし、Kanye特有のひねりも忘れていない。とにかく全曲かっこよくソウルフルで、シカゴ人脈からは他にもBilal, John Legendなども控えめに参加し、地元愛に満ちた作品にもなっている
The Neville Brothers / Walkin' In The Shadow Of Life
[The Neville Brothers / Walkin' In The Shadow Of Life] ベテランR&Bグループの6年ぶりの新作。USでは2004年、日本では2005年にリリースとなった。6年の間にメンバー構成にも変化が有ったようで、兄弟の息子たちも一員となったっりしている。内容のほうは、これぞ本物のファンクという感じで、芯の太いのりのよいTrackがならぶ。まさにファミリーならではの息のあった一体感で、Hip-Hop Musicが100年かかっても醸し出せないようなコアなグルーブを感じることができる。
Black Eyed Peas / Monkey Business
[Black Eyed Peas / Monkey Business] 前作は象で今回は猿です。女性Vo. Fergireが参加した前作で大ブレイクしたBlack Eyed Peas。あまり間隔を空けずに新作をリリースしてきた。その前作の勢いそのままで、路線も延長線上。StingにEnglish Man In NYの替え歌を歌わせるなど、まさにやりたい放題で、さまざまな音楽の要素を取り入れつつPopでConsciousでPositiveな作品に仕上げてきたWillの賢さが一層光っている。各曲きちんと聴き所が盛り込まれていて、かつ全体的にはバラエティさ半端じゃなく、たいしたものです。
Amerie / Touch
[Amerie / Touch] 韓国人と黒人のハーフ、Amerieの3年ぶりの2作目。前作のおとなしめ、いい子路線から大胆にイメージチェンジして激しくセンシャルな曲が多い(特に前半)。CDジャケットやPVでの肌の露出度もだいぶ高い。後半のスローなナンバーと聞き比べてみると、声質的には前作の路線の合っていると感じるが、アッパーなAmerieも悪くない。なかなかに情熱的。Trackのほうも一部過激でかなりいけてます。
Tweet / It's Me Again
[Tweet / It's Me Again] Tweetの3年弱ぶりの2作目。浮遊感のある美声は相変わらず。Producer陣も大きな変化は無く、前作の路線継続である。ただ自身のProduce曲が減っていて、唄に専念しているということだろう。緩やかで柔らかいスロー曲とMissy参加のトレンディーな曲の両極端が入り混じっていて展開が読めないところが面白い。各Trackのクオリティも高いです。
Omarion / O
[Omarion / O] B2K活動停止後、最初のソロデビューはリードボーカルだったOmarionとなった。親類(?)・兄弟のなかからはMarques Houston, O,Ryanにづづく3人目となる。最近はやりの若者ソウルなのだが、前半はアップがメインでNeptunesやRodney Jerkinsがらしい仕事をしていて、惹きつけるものがある。一方、後半はミディアム-スロー中心で、青臭さがちょっと辛かった。ただ全体的にレベルは高いです。
Do Or Die / D.O.D
[Do Or Die / D.O.D] Rap-A-Lotでの10年近くの活動を終え、地元Chicagoに戻ってきたMC3人組のDo Or Die。6作目となる当アルバムは自ら立ち上げたレーベルからのリリースとなった。まず目立つのはそのChicagoからのメジャーで旬な面々のGuest参加。ほんと豪華だが、本人たちのRapも負けては無い。サウンドのほうは中盤のメローなチューンの前後をシリアルなTrackではさんでいて高揚感を持続させている。今のChicago勢の勢いを感じさせるアルバムである。
Faith Evans / The First Lady
[Faith Evans / The First Lady] Faith Evansの3年ぶりでレーベル移籍後(Bad Boy⇒Capitol)最初の作品。そのBad BoyからMario WinansがGuest参加している。Producerもほぼ一新され、メインはBarias & Hagginsである。そのぶんHip-Hio色は薄れ、オーソドックスなR&Bアルバムとなっているが、かえってシルキーなFaithの声がTrackにとてもマッチしている。明るくて、おだやかで、よく出来た曲ばかりで、聴いていて気持ちのいいアルバムです。
Mannie Fresh / The Mind Of Mannie Fresh
[Mannie Fresh \ The Mind Of Mannie Fresh] 南部を代表するレーベルCash Moneyの中心Producerとして数多くの作品をてがけ、Big TymersのRapperでもあるCash Moneryの意外にも業界歴20年にしての初ソロ作。南部らしくバウンス曲が多いが、べたべたでは無く、それなりには洗練された雰囲気のTrackもあって、中盤以降、メローなVocal入りもあったりする。既聴感のあるTrackも少なくないのだが、まー、そんなことより面白くて楽しいアルバムです。
Mario / Turning Point
[Mario / Turning Point] 15歳の時のデビュー作がやけに大人っぽくてルックスとのギャップに驚かされたMarioだが、2年半経って見た目的にはすっかり子供から青年に成長してしまった。歌っていることにもリアリティがうかがえるようだ。ただ路線はそのままで、Hio-HopっぽいのやReggae調などとりまぜながらも、正統派R&Bであり、端正な顔立ち同様よく整ったアルバムである。次作には破綻と遊びを期待。
The Game / The Documentary
[The Game / The Documentary] Dr. Dreと50 Centを後ろ盾にデビューしたのも束の間、その50 Centと物騒なビーフを繰り広げ、G-Unitからも脱退したとか戻ったとかと話題の多いThe Gameのメジャーデビュー作。大物新人だけあって、まずProducer, Guestが豪華。ただし、彼らに決して引けを取っていなくて、それだけの実力はある。Westsideの人だがサウンドのほうはストリート色が強く意外と東のテイストが濃くて、50 Centの影響を感じ取れる。ただ、西らしさもところどころ感じられ、うまい具合に融合しているといえよう。
50 Cent / The Massacre
[50 Cent / The Massacre] デビュー作たった一枚でTop Rapperに昇りつめてしまった50 cent。その後はG-unit関連の活動で話題にはこと欠かなかったが、満を持しての2作目がリリースされた。今回もDreとEminemの力を借りて、きっちりとした仕上がりである。Trackに派手さはないが、ボディブローのように聞いてくるRapは、何度か聞くうちに心地いいくらいに効いてくる。質実剛健で遊びや妥協の無いアルバム。
John Legend / Get Lifted
[John Legend / Get Lifted] 古くはLaury Hill / "Miseducation"でのピアノ演奏、最近ではKanye West絡みの諸作でのKb, Vocal仕事をこなしてきたJohn Legendのデビュー作。リリースも盟友Kanyeのレーベルからとなる。正直言って、華美な部分はほとんど無く、渋くて静かでソウルフル。前半のKanye作は、さすがにひとくせあるのだが、後半はゴスペル, ピアノ弾き語り, 70年代風など細工無しのストレート勝負。ただ聞き込むほどに染みてくるし、胸に訴えてくるものがある。
 
 
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