2016 Best 50 Albums
2016 Black Music Best 50 Albums by planet.ky
2016 年(ほぼ)リリースのブラックミュージック(R&B, Hip-Hop など) アルバム ベスト 50 です。 ランキングは当サイト独自です。
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No.1
Beyoncé / Lemonade
3年半ぶりとなるBeyonceの6作目は、前作同様のVisual Album。ただ、今作は、Visualがメインで曲はサポート的なものと考えても良い。Visual(DVD)はPV集ではなく、切れ目のない一大叙事詩になっている。
最初は夫に浮気された女性の話だが、後半から家族、ルーツを遡るアメリカ黒人女性の自己探しの旅みたいな話になっている。
サウンド面では前半は陰鬱で重苦しく、後半は解き放たれて力強い印象の曲へと変わっていく。また、コンテンポラリーであったり、尖がったり、のりが良かったりしてるところは一切無くて、スロー中心で、ストーリーを体現する様々な曲調のTrackから構成されている。
Solange / A Seat at the Table
2012リリースのTrueがEP扱いなので、8年振りとなるSolangeのアルバム3作目。しかもメジャーでのリリースとなる、Grammyにもノミネートされている。Trueは、Dev Hynesの全面バックアップだったわけだが、今回はRaphael SaadiqをExecutve Producerに迎え、癒し効果抜群のナチュラルSoul Albumに仕上がっている。ただ、蓋を開けてみると、自身の住んでいたBlooklyn人脈のDave Longstrethら、UKから新進気鋭のSampha, サウスからLil Wayne等、バラエティに富んだGuestや制作陣が参加しており、変化をもたらしている。曲調はミディアム-スローでほぼバンドによる、ところどころJazzyなものだが、あくまでも中心にいるのはSolangeの囁くようなVocalだ。
Chance The Rapper / Coloring Book
Chance the Rapperの3年振り、3作目となるMixtape。現時点では各種ストリーミングサービスでの視聴、Datpiffなどからのオフィシャルダウンロードが可能になっている。前作のAcid Rapも話題になったが、今回はそれ以上で、ストリーミングのみでのBillboard 初Top10ランクイン(8位)を記録している。前作と印象はあまり変わらないが、今回は地元にヒーロー,Kanye WestやJunstin Bieberに著名Rapper陣をGuestに迎え、自身も所属するThe Social Experimentが 中心となってProduceしていて、その分、相対的にクオリティが上がっているし、メジャーな存在になったことを証明している。ソウルをベースによれ気味の唄/Rapに加え、何故だか親しみやすい雰囲気なのがChanceの特徴だが、ゴスペルを多用しているのは新たな試みといえる。また、ところどころアンビエントところもあったりする。⑩のクラブ風のTrackもカッコよい。2015年はKendrick Lamarの年だったが、2016年はChanceの年になると予感させる。
No.4
Frank Ocean / Blonde
Frank Oceanの4年振りのアルバム。Def Jamを離れ、自身のBoys Don’t Cryからのリリースで、現時点(2016/10)では、ストリーミングと配信のみで聴くことができる。傾向的には前作のChannel Orangeと同じで、ロック寄り浮遊感のあるアンビエントで濃密なサウンドであり、バンドによるTrackが多くなっている。その他にもサンプリング、打ち込み、アコースティックな曲もある。どれもゆっくりとした美しく切ない曲ばかりで、歌詞はより内省的になっている。統一感がとれた、極めて私的な作品になっているが、不思議と引き込まれてしまう。
A Tribe Called Quest / We Got It From Here… Thank You 4 Your Service
ATCQの18年ぶりの作品。一旦、解散した後もリユニオンしてライブなどを行っていたが、アルバムとしてはこれが初。
Phifeが2016年に亡くなってしまったので、事実上のラスト作ということになる。そんなPhifeも半数程度の曲には参加している。
Aliも忙しかったらしく、Q-Tipが全作ProduceしたTrackは、Samplingを効果的に用いつつも、バンドによる演奏が多く、ノリが良く、キャッチーな曲がほとんどなので、なんとなく聴きやすくなった気がする。
豪華Guestが多数参加しているが、あまりでしゃばらず、ATCQメンバーを引き立てている。
Anderson.Paak / Malibu
Anderson.Paakの2作目。前作の高評価とGuest活動を通した注目度の向上を経て、1年強と短インターバルでのリリースである。
そんなこともあって、著名な外部ProducerやGuestを迎えて、よりゴージャスな作品になっている。全体的な雰囲気として、Hip-Hopテイストは残るものの、個々の曲はバンドサウンド指向のR&Bが多めになっている。
また、ノリの良いPopで聴きやすい曲も多く、万人受けも期待できる。ところどころで現れるJazz要素や、ひしゃげたVocal、茫洋とした雰囲気が残るところも魅力となっている。
Kanye West / The Life of Pablo
2016年2月にリリースされたkanye Westの7枚目のアルバム。当初はJay-ZのTidalからのストリーミングのみであったが、その後、Apple, Sportify, Googleなどでも聴けるようになっている。
また、Kanyeによると変化し続けるアルバムだそうで、曲が増えたり、Mixが変わったりしながら、現在に至っている。前作Yesusにみられた不穏な空気とエレクトロな印象は、半分薄れていて、だいぶ、Hip-Hop, R&Bよりになっているのは一安心。
タイトルにもあるように宗教からの影響もあり、ゴスペルベースの曲があったり、ソウルフルな曲もあるが、一癖ニ癖あるところが流石、Kanyeだ。
Danny Brown / Atrocity Exhibition
Warpに移籍したDanny Brownの3年ぶりのアルバム。J.G.Balladの小説とJoy Divisionの曲にインスパイアされたというタイトル(日本語で虐殺展覧会)にふさわしいブッ飛んだ内容になっている。Hip-Hopをベースに、プログレを数曲サンプリングしたり、バンド曲にトラップ、グライムなど、濃密かつ猥雑でトッ散らかった印象がかなり新鮮だ。そんなTrackにDanny Brownが高音でひしゃげたRapをグイグイとまくしたてている。DrugばかりのLyricはいただけないが、相当に面白い作品だといえる。
No.9
Rihanna / ANTI
2016年春にリリースされたRihannaの8作目。Tidalからの無料リリースを経て、CDとしても入手可能になった。過去にないような抑制の効いたスロー曲がほとんど。それに十分、耐えうるRihannaの進化した歌唱を聴くことができる。20代もそろそろ終わりということで、時には声を荒げ、感情込めて唄っている。Trackのほうは、エレクトロをベースに楽器を組み合わせ、一部ではアコースティックなものもあり、適度な尖がり方で、落ち着いた印象を受ける。全曲、Producerが違うというのも今どきでは珍しいが、Rihanna本人がExec. Producerを務めていることもあって、アルバムとしての統一感は高い。
No.10
KAYTRANADA / 99.9%
ハイチ生まれでモントリオール育ちの23歳、Kaytranadaの1stアルバム。Anderson.Paak, The Internet, Chance The Rapperなど旬のArtistに曲を提供し、今、大注目のProducerである。
サンプリングと打ち込み中心の作品で、一言でいうとおしゃれでクールなクラブミュージックということになるが、カッコ良いJazz風の曲や、ファンクの良い曲など、いろいろあって面白い。