Black Music Album Review by planet.ky
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Chicago出身でNYを拠点に活動するシンガーソングライターKeiyaAの2ndアルバム。マルチ奏者でもあり、当作ではSaxやFluteも演奏している。デビュー作リリース時の年齢は28歳と遅咲きではあるが、そのぶん、確固とした才能を示している。
自身が全曲制作に携わるトラックはジャズやR&Bを核に、ジャングル、IDM、日本のアニメ・電子音楽等の要素を重層的にコラージュしていて、機材を駆使したエクスペリメンタルなものになっている。これとメロディアスな曲との絶妙な一体感が特徴となっている。
Vocalでは滑らかな声と囁くようなシーツな声を使い分け、ところどころでは「メカスーツ」と呼ぶAuto-Tuneを用いている。
タイトルにもある「下方への螺旋は力を蓄えたバネである」という物理法則を再生の比喩に採用し、黒人女性への伝統的な役割期待や搾取的な社会システムへの怒りや葛藤を表現している。
UK生まれでカナダ育ち、LA拠点のシンガー、Rochelle Jordanの正式には3作目。2011年デビュー後、契約トラブルや持病による7年の空白を経て2021年に再起。
90年代R&BとUKクラブ音楽を融合した独自のスタイルを確立している。夜のクラブ体験をシミュレートしたような流動的な構成で、洗練さと親密さが同居した印象を感じる。
KLSHやKAYTRANADAらを迎え、ハウス、UKガラージ、R&Bを統合したような重厚でサンサブルでサウンドで、浮遊感のある歌声にマッチしている。DāM FunKとの⑪などは80年代R&B風でもある。
タイトルは「壁越しに聴いた兄の音楽」という原体験と、自己不信という「心の壁」の打破することを象徴しているとのことで。恋愛や官能性だけでなく、デジタル社会の虚無や個の解放なども唄っている。
The Alchemistとの共作をはさんで、Earl Sweatshirtの3年ぶり、5作目のアルバム。
ゆったりとして、意図的なリズムのずれのあるアブストラクトなTrackなのは、いままで変わりないが、厭世的な雰囲気が薄れ、開放的で温かみなところが最大の特徴で、自身が家庭を持ち、父となり、飲酒もやめて安定的な生活を送っていることが反映されていて、タイトルにも現れている。
サウンドも少々ソウルフルにもなって聴き易くもなっていると思う。
ラストのErykah Badu参加曲で、“自身がどうあるか”と問いかけて、締めくくっている。
London出身で25歳のRapper, Jim Legxacyの2作目のMixtape。2010年代終盤より活動を始め、当作がXL Recordingsと契約後、初のレーベル・リリースとなる。
R&B、Hip-Hop、ポップ、グライム、フォーク、アフロビート、オルタナティブなど混ぜたサウンドが特徴で、本人もジャンルレスを志向しているとのこと。これをノスタルジックでメランコリックな雰囲気が覆っている。
ホームレス時代やプライベートでのヘビーな状況を経て、現代イギリスを生きる黒人としての経験、苦悩、アイデンティティなどを唄っているが、重い内容にかかわらず、全体感では軽快でPopなところで救われる。
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