ベース・ミュージック・ディスクガイド / 監修 ベース・ミュージック・ディスクガイド制作委員会
Book Review
ベース・ミュージック・ディスクガイド
監修
ベース・ミュージック・ディスクガイド制作委員会
出版社
DU Books
ページ数 / サイズ
207ページ / 15 x 2.1 x 21 cm
発売日
2014/5/1
定価
2000円(税抜き)
- UK、US、南米からアフリカ、インターネットまで歴史、場所を超え、拡散するサウンド+カルチャー。踊れ、体験せよ! -
タイトルにあるようにマイアミベースやUKベースのようないわゆるベースミュージックについてのジャンル横断的なディスクガイド。 ベースミュージックについての明確な定義が記載されているわけではなく、敢えて言うと”ベースを強調したストリートミュージック”といったところか。
章の構成は①US, ②UK, ③AfricaとLatin Americaといった地域ごとの3部構成で、①ではTrap, Juke, Dirty Southなど、②ではUK Base, Dubstepなど、③ではNew Continental Bass, Baile Funkなど 計21のサブジャンルがとりあげられ、各々のサブジャンルについて解説が2-4ページ程度、引き続いてディスクガイドに4-10ページ程度が割り当てられている。 他のディスクガイドと違って、このサブジャンルの解説に比較的多くのページが割かれていて、特に生い立ちや発生起源などが語られており、不案内なサブジャンルについては、単純にためになった。 ただ、ベースサウンドに焦点を当てているものもあれば、ほぼ全く触れてないものもあり、本の主旨にマッチしてるのかなと思う部分も多々あった。 また、結構なバラけたところもあるので、統一感や整合性などについて期待してはいけなさそうだ。 そこは、これだけ多くのサブジャンルがとりあげられているので、DJや文筆業から30人と多くの人が執筆に携わっている所以だと思われる。
ディスクガイド部分は400枚以上で、ただ、スペースの都合上、個 々のディスクについての解説は短文になっている。また、ディスク解説はほぼDJが担当しているので、 クラブ向けのディスクが多くとりあげられており、結果として、自分にとっては初めてのディスクが多かった。