ディスク・コレクション ファンク / 監修 高橋道彦
Book Review
ディスク・コレクション ファンク
監修
高橋道彦
出版社
株式会社 シンコーミュージック・エンタテイメント
ページ数 / サイズ
187ページ / 15 x 1.3 x 21 cm
発売日
2017/10/18
定価
2200円(税抜き)
- 人間の持つ、根源的なエネルギーとしての”強烈な匂い” それがファンク! -
ファンク・ミュージックのアルバム500枚をとりあげたディスクガイド。シンコーミュージックのDisc Collectionシリーズのうちの一冊でもある。
以下の10章から構成されており、1章あたり10-20ページが割かれている。
[PART 1] 3人の王とプリンス
[PART 2] 初期ファンクの作品群
[PART 3] ファンダメンタルなアーティストとその代表盤
[PART 4] ファンクの都、オハイオ州のアーティストと作品
[PART 5] ファンク楽器、トークボックスの名曲選
[PART 6] ファンク黄金時代
[PART 7] 1980’s FUNK & Boogie / New York Sound / Electric FUNK and others
[PART 8] コズミック・ファンク
[PART 9] ニューオーリンズとワシントンDCのファンク
[PART 10] ファンクの神髄はライヴにあり
ファンクと言えば、誰でも真っ先に思いつくような、James Brown, Sly Stone, George Clinton, PrinceはPart 1に固められており、残りは年代、地域、トークボックス、
ライブなどの特徴で分類されている。 1ページあたりで3-4枚とりあげられているディスク紹介は、限られて文字数のなかでも、判りやすく解説されてると思う。
また、ミュージックマガジンの元編集長、高橋道彦さんと、BMRの元編集長、丸屋久兵衛さんの両者が執筆してるところが面白いところだが、丸屋さんは抑え気味で、全体のトーンに
合わせてるように感じた。
取り上げているディスクはAllen Toussaint, Dirty Dozen Blass BandになんとMiles Davisまでと幅広い範囲に渡っている。
半ページ-1ページのコラムも多めに配置されており、読み物としても飽きないようになっている。特にFunkには欠かせないトークボックスとは?みたいなコラムは
有難い。ま た、“エロジャケをちょっと真面目に語ってみる”というスペシャルコラムも掲載されていて、これはこれでサイドストーリーとして面白かった。