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DJプレミア完全版 / 編者 DAWN

Book Review

DJプレミア完全版

- 1989-2023 -

DJプレミア完全版 / 編者 DAWN

編者

DAWN

執筆者

アボかど、池城美菜子、荏開津広、奥田翔、キム・ボンヒョン、小林雅明、斎井直史、高久大輝、高橋圭太、つやちゃん、二宮慶介、橋本修、二木信、宮崎敬太、吉田大、吉田雅史、渡辺志保、DOMO + PoLoGod.、IT’S MY THING、MINORI、Mix Tape Troopers、Renya John Abe、VINYL DEALER BEAT BANDIT


出版社

(株)河出書房新社


ページ数 / サイズ

239ページ / 14.9 x 1.8 x 21.1 cm


発売日

2024/1/30


定価

2450円(税抜き)

世界初のプリモ本


  • ヒップホップを代表するスーパープロデューサーがこれまで手掛けてきた膨大な楽曲を完全網羅 -


黎明期よりこのジャンルをリードする元祖Hip-Hop Producerと言っていいDJ Premierのディスクガイド。 自身やGnag Starrなど自分のグループ名義のものがメインではあるが、他人名義でPremierがプロデユースしたアルバムや曲まで 網羅した完全版となり、正確に数えたわけではないが、たぶんシングル、アルバム併せて600枚程度とかなり細かいところまで記載されている。


レビューは1989-1993, 1994-1996, 1997-1999, 2000-2004, 2005-2009, 2010-2014, 2015-2019, 2020-2023と おおよそ5年ごとに章立てされており、前半が多いのかと予想していてが、意外と後半のほうは多めで、 最近でも精力的に制作活動をしているのを改めて認識することとなった。また、執筆者が多数であるが、 レベル感を合わせて、きちんとしたレビューを提供してくれている。


最もフォーカスされているのは当然ながらGang Starrの諸作で、1枚当たり2ページが割かれており、 詳細なレビューが載っていて、これれを通して読むと、相棒であるGURUとの邂逅から別れまでを辿ることになる。


レビュー以外にも、“DJプレミアとは”, “ギャング・スターの軌跡”, DJプレミアという「ルーツ」, チョップ&フリップの革新性とその構造, DJプレミアの機材の歴史, “特別インタビュー DJ KAORI”, “特別対談illicit tsuboi × OMSB”, DJプレミアとスクラッチ”, “DJプレミア名言集”, DJプレミアとSNSマーケティング”, “DJプレミアとミックステープ”といった興味深いコラムも多数あり、 Premierも全方位的に知ることできる。


amazon.co.jpのレビューでは、厳しいものも少なくなく、Premier通の人には不評かもしれないが、それ以外の大勢にとっては、 大変面白く読めると思う。