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ヒップホップ経営学 お金儲けのことはラッパーに訊け / 著 Nels Abbey

Book Review

ヒップホップ経営学 お金儲けのことはラッパーに訊け

ヒップホップ経営学 お金儲けのことはラッパーに訊け / 著 Nels Abbey

Nels Abbey


山形浩生


出版社

DU Books


ページ数 / サイズ

510ページ / 21 x 14.8 x 2 cm


発売日

2025/8/5


定価

2800円(税抜き)

- どん底から億万長者にのぼりつめたラッパーの仰天サクセスストーリーに学ぶメイクマネー虎の巻! -

経営学のビジネス本の構成をとりつつ、Hip-Hop界より事例をあつめて経営理論・経営戦略論を実証したような書籍。 ただ堅苦しいところは全くなく、文体もHip-Hop的で、大分くだけた感じなので読みやすい。


章立ては、下記のようになっており、デビュー、成り上がり、人気・パワーの維持といったアーティストとしてのライフサイクルに沿ったものになっている。
・第一部 突破口をつかむ
・第二部 ブレイク
・第三部 上を目指す
・第四部 頂点にとどまる
・第五部 拡大


題材とされているアーティストや関係者は、Jay-z, Puff Daddy, Suge Knight, Sylvia Robinson, 50cent, Drake, Pharrell, Rick Ross, Ice Cube, LL Cool J, 2Pac, Missy Elliott, Kanye west, Nicki Minaj, Cardi B, Dr Dre, MC Hammer, Rihhanaなどなどで、 特に圧倒的成功者であるJay-zを繰り返しとりあげている。
また、レーベルとしては、Tommy Boy 、Death Row, Rawkus、Nolimit, Cash Moneyなども。
彼らがリスク管理、マーケティング、プロモーション、イノベーション、競争といった面で、いかに成功したか、失敗したかといったことを、 経営学理論観点、戦略的観点、経営セオリー的観点で述べている。また、実経済界とHip-Hop界との比較なども載っている。


ただ、まあ、どんな戦略をとって成功したかといったことは、基本的に後付けだし、彼らが、戦略的に行動してたとは思えない(そこまで頭が回るとはおもえない) ので、半分以上はこじつけで洒落と思ったほうが良いし、信ぴょう性が疑われる記述もあったりする。それでも読み物として面白いので、 もちろん一読の価値はある。


こんな内容なので、純粋な音楽の中身については、ほとんど触れられていないが、こういった音楽を取り巻く環境を含めておもしろいのが、 hip-Hopなのだと改めて感じた。