ケンドリック・ラマー 世界が熱狂する、ヒップホップの到達点 / 編集人 岩本太一
Book Review
ケンドリック・ラマー
世界が熱狂する、ヒップホップの到達点
ご存知Kendrick Lamarのアーティスト特集本。冒頭は、日本人Rapper8人のKendrick Lamar体験が載っていて、個人個人がいつから注目して、何に感銘を受けたか、などのインタビューとなっている。 自分にとっては、名前を知っている程度の人たちだが、それぞれの受け止め方があって、興味が持たれた。紙面も多く割かれていて、このパートが本書の目玉になっている。
加えて、Kendrick Lamarをとりまく、Gangsta Rap、BLM運動、黒人文学、フローなどについて文化人、評論家などによる数ページのコラムでは、深堀された議論が展開されている。
お決まりのDisk Guideはオリジナル5枚についてのもので、発売前後でなく、今から振り返ってのレビューであり、約10年のAritist活動のなかでの位置づけを再認識することになる。 他には黒人文化・運動に関わる、立役者についてのコラム、同様のBook Reviewなども載っている。